『哲学者のカフェ』

哲学者のカフェ―世界を生きるための子どもと大人の往復書簡

哲学者のカフェ―世界を生きるための子どもと大人の往復書簡

本書は、へスレと少女ノーラの文通である。
少女ノーラはあの有名な『ソフィーの世界』を読み始めることで様々な疑問を抱き、
そのような折にノーラの母を訪れた著者と出会う。
ノーラはへスレが哲学を教えていると聞き、自らの疑問をぶつけていく。

恐竜は絶滅したけど、恐竜のイデアは今でもあるの?というノーラの問いに
一生懸命に説明するへスレ…
そんな二人の往復書簡が本書である。

僕は高校生時代、友人に借りて読んだのだけど、今回懐かしくなって
アマゾンで購入した。
そういえばこの本を読んで急いで『ソフィーの世界』を読んだっけ
などと懐かしさを覚える。

試験が終わったら読もうと思う。

ちなみに内容は以下のようなもの。興味が湧いた人読んでみてね。
堅くないから、休憩にでもさ。面白いから。

夢と現実は本当に区別できるのか?
子どもになぜ哲学がむいているのか?
 そしてイデアというものはあるのか?
神は死んだのか?
人間はロボットか?心と体はどんな関係を持つのか?
人間には自由があるのか?
「真理」はあるのか?
理性とは何か?
技術の進歩は世界を滅ぼすのか?
神と道徳的なものの関係はどのようなものか?
架空の人物の存在とは何だろうか?
過去と未来はどこが違うのか?
アイデンティティとは何か?
権力とは何か?
三位一体とはどのようなことか?
時間とは何か?
なぜ西欧が無神論と物質主義に傾いたのか?
懐疑主義の意義とは何か?
近代化を受け入れるべきか?
言語が思考に影響を与えるのか?
宇宙は有限か無限か?
悪はどこから生まれるのか?
神は全能でなければいけないのか?
哲学は消滅するのか?
他人や世界は幻なのか?
人間の使命とは何か?

論理、論理学

論理学

論理学

新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

入門!論理学 (中公新書)

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現代論理学〈2〉 (マグロウヒル大学演習)

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論理パラドクス―論証力を磨く99問

論理パラドクス―論証力を磨く99問

『討論的理性批判の冒険—ポパー哲学の新展開』

昨年『反証主義』を出版した小河原誠による、バートリーの汎批判的合理主義を軸とした本。

バートリーはポパーの弟子であり、ポパーの批判的合理主義を批判した。
その批判を契機として生まれ落ちたのが汎批判的合理主義である。

「一切が批判に開かれている」と説く汎批判的合理主義をめぐるCCR論争や
ポパーの弟子であるハンス・アルバートによる「ほら吹き男爵のトリレンマ」、
ワトキンズやポストの論に対する著者の反論や
アーペル、アルバートによる批判などが論じられている。
巻末には著者とアガシとの対談、
そしてホープトリの『社会科学の哲学』における汎批判的合理主義の論駁に対する
反批判が載せられている。


正直言って僕には難しかったです。
ポパー反証主義、批判的合理主義を知ったのは高橋昌一郎の新書であり、
それは今年の事でした。というか、3ヶ月前くらい。
小河原誠の著作である『反証主義』と『ポパー 批判的合理主義』を読み
この本を読み始めたので、少しは分かる事はありましたが
なにせ今まで「論理」というものに余り触れてこなかったものですから
難解でした…

読み始めたのが6月始め。
道草は多々あったものの、読了までに一月以上かかりました
まぁ、『反証主義』を読んだ時も同程度かかったんですけど…

あー
なんてこの記事閉めれば良いのか分からなくなってきた(笑)

とりあえず、再読します。
その後、内容に関して僕が思うことなど載せるかもしれません。
今の僕には内容を噛みしめることしかできませんし…。

あー…知識が浅く、分析力も読解力も低い僕が評価するのはおかしいですが
この本名著?良書?だと思います。
この本に出会えて良かったなーと思いますので。

そんな感じです。
ではでは。

科学哲学

本棚にあるやつ。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

反証主義

反証主義

ポパー―批判的合理主義 (現代思想の冒険者たち)

ポパー―批判的合理主義 (現代思想の冒険者たち)

推測と反駁-科学的知識の発展-〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス)

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フレームワークの神話―科学と合理性の擁護 (ポイエーシス叢書)

フレームワークの神話―科学と合理性の擁護 (ポイエーシス叢書)

人権思想

人権読本 (岩波ジュニア新書)

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人権の思想史 (歴史文化ライブラリー)

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憲法 1 人権 第4版 (有斐閣アルマ)

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人権について―オックスフォード・アムネスティ・レクチャーズ

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人権の歴史

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本棚にある人権思想の書籍。
あとの二冊は未読。

優生学・思想

優生学と人間社会 (講談社現代新書)

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比較「優生学」史―独・仏・伯・露における「良き血筋を作る術」の展開

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優生学の名のもとに―「人類改良」の悪夢の百年

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本棚にある優生学・思想の書籍。
早く読みたい。

『面接法 追補版』

面接法

面接法

甘えの理論などで有名な土居健郎に学んだ著者の面接法に関しての本。

熊倉は、この本で学ぶべきキーワードを以下のようにあげる。

1.訴えを「分かること」と「受け止めること」
2.「よく分かること」,「よく聞くこと」,そして「一緒に見ること」
3.面接理論を「学ぶこと」
4.ケース・レポートを「書くこと」

抽象的内容ではあるが、著者が「おわりに」で述べているように、本書のねらいである
「出会いの多様性に対応できる面接者をそだてること」
「個別理論の間の橋渡しとなる「言葉」を提示すること」
は内容に生きていると思う。
良書。面接に関わる人ならば必読ではないだろうか。